2018.03.15
みなさま こんにちは♪
今回はリフォームのお話です。
最近リフォームを取り扱う業者が増えていることにお気づきですか?
私たち建築屋さん、それから家を建てるハウスメーカー、
キッチン、お風呂などを扱う設備屋さんも、
身近なところではホームセンターさんまで。
取り扱う専門分野に関して設備の交換のみのリフォームを扱う会社もあれば、
幅広く家全体の小さな工事から大きな工事まで扱う会社もあれば、その態様も様々です。
しかし、取り扱う業者が増えたことで一部価格競争化しているリフォーム市場では近年問題視されているリフォームトラブルも
後を絶ちません。
少しでも安い方がいいですが、金額だけで業者を選んではトラブルになりかねません。
リフォーム工事、それを取り扱うだけの技能のある会社なのか、しっかり見極めていただきたいのです。
そのためにも、みなさまに是非知っておいていただきたいことをお話させていただきます。
正しく知ることで、トラブルにあわないよう注意してください。
リフォーム工事は簡単ではない!!
小さなリフォーム工事は、ただ設備を交換するだけの簡単な工事だとお考えではありませんか?
実は違います!
リフォーム工事は、築年数の経過した家に行われる工事です。
しかも、見積もり段階では既存の設備がある現状のままで金額を見積もります。
新しい設備の金額は分かります。
しかし、既存の設備を取り除いた家の中の部分は取り除いてみなければ分からないのです。
そこで、その家の築年数や今までの経験などから総合的に考えて、家の中はこうだろうと予測した金額で見積もりを出します。
具体的には、
比較的築年数の浅い家ならば、土台部分もしっかりしているだろう→→→設備を交換するだけの費用で済むだろう
築年数も経過しているし、土台の補強も必要だろう→→→設備の交換代+土台の補強代も見積もっておこう
という具合です。
しかし、中を見なければ実際の状況は分かりません。
もしも設備の交換代しか見積もらずにいたところ、シロアリの被害で土台の補強も必要になってしまった場合、それは追加工事として
別途費用が発生することになります。
その場合、見積もり段階でどこまでの費用を見積もっているのかをしっかり説明していなかったら、あとから出てくる追加費用に対しては、
お客様はきっと不信感や嫌悪感を抱くと思います。
このように、見えない部分があるのがリフォーム工事なのです。
それをどこまで適切に予測できるのかは簡単なことではありません。
築年数の経過した家の状態をしっかり見極められなければ、新しい設備を入れたことで新たな支障がでてくるかもしれません。
もちろん、最新の設備の情報も不可欠です。
このように、あらゆる知識、情報、経験値がリフォーム工事を取り扱う上では必須なのです。
リフォーム業界の現状とトラブル
①費用のトラブル
お客様は素人です。リフォーム工事は、ただ設備を新しく交換するだけと考えている方が非常に多いのです。
それに伴って、一部の価格競争化によって、いかに安く金額を提示するかの市場にもなってきています。
提示されている金額が安いからと、その金額だけですべての工事が済むと思っていると、思わぬ追加工事が発生し予算オーバーということに
なりかねないのです。
そういった追加工事でのトラブルも非常に多いです。
見積もり段階では、どこまでが含まれているのかをしっかり確認してください。
また、見積書に書かれている文言が専門的過ぎて分からない時は分かるまで説明を受けてください。
決して、安くはない工事です。お客様の家のことです。疑問を残さないようにしましょう。
②施工のトラブル
また、別の問題として、追加費用が発生するとトラブルになるかもしれないという考えから、追加工事が必要な状態であるのにそれをしないで隠して
しまい、設備だけを交換して終わりにしてしまうトラブルも増えています。
お客様からみれば、追加費用もかからず見えている部分だけはキレイになったのですから満足度も高く、手抜き工事があったなんて想像もしていない
でしょう。
また、先ほどもお話しましたが、リフォーム工事には豊富な経験と知識が不可欠です。
しかし、担当者によっては経験値が少なく判断を誤ったり、あるいは経験値だけに頼り最新の設備についての知識が追いつかなかったり、
そんな人為的なミスによるトラブルもあるようです。
数多くの業種がリフォーム業界に参入したことでリフォーム工事が身近な存在になり利便性も高まったかもしれませんが、家の状態を見極められない
業者までリフォーム工事を扱えるようになってしまったのも事実です。
③詐欺など悪質業者によるトラブル
リフォームを含め、建築の分野は非常に専門的な分野です。お客様だけの知識で判断がつかないことが多いはずです。
たとえば、写真を見せられても、床下の土台部分の写真では、本当にご自宅の床下の写真なのかも分かりづらいと思います。
中を見たら土台部分が腐っているので補強が必要です!と言われれば、それは大変だ!補強もお願いします!という会話になるでしょう。
そうしたお客様には分からないことを利用した悪質な業者によるトラブルも起きています。
では、お客様はどんなことに気をつけたらいいのでしょうか。
トラブルになる原因の一つに、業者の説明が足りていないことがあります。
お客様からすれば、分からない事、聞いていない事が存在するということです。
当然、後からトラブルにもなるでしょう。
それを避けるためにも、まずは話をしましょう。
話を聞いているだけでは業者の一方的な説明を聞いて“分かったつもり”に陥りやすいです。
なので、しっかり会話をしましょう。
分からない事はどんどん質問しましょう。
こんなこと聞いてもいいのかな?などと心配しないでください。
ご自身の大事な家のことです。きちんと理解し、納得できるように、少しでも疑問に思うことは聞いて解決させてください。
会社の事でも、工事の事でも、どんな事でもいいのです。
どこまで親身に丁寧に話を聞いてくれるかは業者選びの一つのポイントにもなります。
もしも、業者が曖昧な説明をしていたり、業者都合の話ばかりしている場合にはきっとその時点でお客様は不信感を抱くはずです。
説明を省き、このままでは危険です!と脅かしたり、今なら安くなります!等と決断を早めようとする行為にも注意してください。
本当にその工事が必要なのかをまず考えてください。安くなるなら!と決断した工事も、そもそも不必要な工事だったとしたら高い買い物になって
しまいます。
決断だけを促す業者には気をつけてください。
どうしてその工事が必要なのか、それはお客様では判断できないことも多いです。
しかし、必要な理由、対応の仕方などをお客様にご理解いただけるよう業者は説明することができます。
そして、お客様と一緒に悩み、お客様にとって最適な方法をアドバイスすることもできます。
そのためにはお客様の話をしっかり聞かないと業者も最適なアドバイスはできません。
これをしないと絶対にダメ!と強要してしまうのは業者都合でしかないでしょう。
“安心して任せられるのか” それが大事です。
分からない事は不安へと繋がります。分かっていることは安心します。
見積もりの内容に含まれているものと含まれていないものをしっかり知ってください。
工事一式とある場合、一式に含まれるものを確認しましょう。会社によって違うと思っておいた方がいいでしょう。
追加で発生しそうな費用の予測ができるのならば聞いておきましょう。
見積もりを複数の会社に頼む場合には、単純に金額を比較するのではなく、工事内容を細かく比較しましょう。
設備の交換であれば、新しくする設備は同じ物なのかも確認しましょう。○○メーカーのキッチンなどの表記では、どの商品なのか確認できません。
見積もり内容の曖昧なところはしっかり質問し聞いておきましょう。
私たち リフォーム工事を提供する側は、お客様がご自身で判断していただけるよう正しい情報を提供することが私たちの最低限の務めだと考えて
おります。
そのためには、私たちが隠さないこと。正直に報告することが第一です。
そして、お客様は話を聞いて知ること、分かることを増やすことがトラブルを未然に防ぐ方法の一つです。
それでも、不安な場合には、どうぞHome Design 陽へご相談ください。
弊社での請負の有無に関係なく、無料にてみなさまのご相談にお応えしております。
匿名でのお問い合わせも可能です。
みなさまに安心して、より快適に暮らしていただくためにお手伝いさせていただいております。
困った事、悩み事、気になる事、どんな事でもお気軽にお問い合わせくださいませ。