折り紙を完成させるまでには集中力が必要とされます。途中で分からなくなってしまったときにはもう一度やってみることで忍耐力も育まれるのです。

折り紙は、手先を使った細かい作業の繰り返しです。きれいに仕上げるためには端と端をきっちり揃えるなど丁寧さも必要とされます。こうした手先の作業で脳の活性化が期待でき、認知症の予防に効果があるといわれているのです。また、脳梗塞などの後遺症で手をうまく動かすことが困難な方には、折り紙を折ることでリハビリの効果も期待できるそうです。

教えてもらったり、折り紙の本を読んだりしながら、どのように折れば同じ形になるのかを常に考えて折ることで思考力が身につきます。また、手順通りに折ろうと記憶するため記憶力も育まれます。折り方による形の違いや色の組み合わせなどを想像することで想像力も身につきます。このように、考え想像する作業は認知機能を低下させないための有効な手段の一つでもあるそうです。

また、折り紙は、視覚でとられた距離感や奥行などを空間のイメージとして立体的に再現したりする空間認知力も鍛えられるといわれています。

そして、誰でも気軽にできるのが折り紙です。海外でも日本文化の一つとして人気があるそうです。家族や友達と教えあったり交換したり、一緒に楽しみながらコミュニケーション力も育みましょう。きっと心も豊かになるのではないでしょうか。